子どもの非認知能力をグングン伸ばす!!
『だいはっけんノート』をAmazonより発売しました。
子どもが毎日はっけんしたことを書いていくだけで、子どものメタ認知を高め、非認知能力を伸ばしていきます。
ポイントは、五感を使うことと、毎日続けることです。
1ヶ月続けて振り返ってみると、子どもの成長がハッキリと見えてくるでしょう。


内容紹介
「きょうの だいはっけん」
子どもが五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)を活用して、発見したことを書いていきます。まだ字が書けない子どもは、絵で描いてもいいです。五感のどこを活用したか、枠内にある目・耳・鼻・口・手の絵に○をつけてから書いてみましょう。
「きょうの だいはっけん」に関連して、「うれしかったこと」「おもったこと」で自分の気持ちを素直に出してみましょう。無理に書かせなくても大丈夫です。
「できたこと」
ここでは日常の学習や生活の習慣を振り返ります。6つの項目の□にできたことをチェックをつけましょう。子どもが自主的に書き入れるものですが、ご家庭の方が見たようすについても話し合うといいでしょう。
6つの項目以外でも、毎日することを家族と話し合って決めて、追加しましょう。
「よくできました」
ここではご家庭の方がコメントを書き入れます。そのときは肯定的な評価を心がけてください。

「だいはっけんノート」で育むメタ認知とは?
メタ認知とは、専門的には「自分の認知についての認知」と言われます。
「自分が考え、感じ、記憶、判断すること」を認知と言います。その自分の認知を、もう一人の自分が、適切かどうかを判断しています。それをメタ認知と言います。
「自分が何ができるのか、何が得意なのか、何が好きなのか、そうした自分を理解すること」とも言えます。
私たちは、普段からメタ認知を使っています。
「私は、朝早く起きるのが苦手だから、遅刻しないように目覚まし時計をいくつもセットしよう」
こう考えるとき、「朝早く起きるのが苦手」という、自分の特性が認知されています。これがメタ認知です。そして、その認知を使って「遅刻しない」ように適切な行動がとれます。
遅刻ばかりする人、同じ失敗を繰り返す人は、このメタ認知が低いのです。

メタ認知が高いとどうなりますか?
小さな子どもの場合は、メタ認知が育っていませんので、自分の特性が理解できず、適切な行動がとれません。
先日、小学校の校庭を見ていましたら、小さな子どもがバスケットのゴールに向かってボールを投げていました。でも力がないため、半分の高さまでしか届いていません。それでも何度も何度もチャレンジしています。
一見、頑張っている微笑ましい姿にも見えますが、この子は、メタ認知が育っていないので、自分の力では届かないということが認知できないのです。
これが大人だったらどうでしょうか。届かないからあきらめたり、届くように力をつけたり、投げ方を工夫したりする、などの適切な行動がとれるでしょう。
そして、このメタ認知は、学習にも大きく影響してきます。
「自分がわかること・わからないこと」がわかるので、わからないことを中心に勉強ができますし、わからないことも、どう対応すればよいのかもわかります。
例えば、「暗記が苦手」であることがわかっていれば、「ノートを取ろう」と対応ができます。初めて取り組んだ問題でも「前は、こう学習したらできた」と過去の学習を思い出して、対応できます。
テストで、覚えていない年号が出たとき、メタ認知が低いと、自分が覚えているかどうかもわかりませんから、ひたすら思い出そうとします。そして時間が過ぎます。メタ認知が高いと、自分は学習していないことがわかりますので、飛ばします。また、学習したことと関連付けて、近い年号を導き出すということもできます。
文部科学省の学習指導要領でも、次のようにメタ認知を学力の一つとして位置付けてもいます。
児童一人一人がよりよい社会や幸福な人生を切り拓いていくためには,主体的に学習に取り組む態度も含めた学びに向かう力や,自己の感情や行動を統制する力,よりよい生活や人間関係を自主的に形成する態度等が必要となる。これらは,自分の思考や行動を客観的に把握し認識する,いわゆる「メタ認知」に関わる力を含むものである。
メタ認知は、テストなどでは測れない非認知能力の一つです。このメタ認知を伸ばすことが、学力を伸ばし、生活をよくすることにもつながるのです。
