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​大韓民国のソウルの家庭でのファミリーフォーカス

ファミリーフォーカス

 欧米や韓国では、学校だけではなく家族でNIEに取り組んでいます。このようなNIEをファミリーフォーカスと呼んでいます。 これからの時代は、学校だけが教育の機関ではなく、家庭や社会への期待が高まっています。このような時代にファミリーフォーカスは大きな意味を持っています。スウェーデンのストックホルムのある家族では、土曜や日曜の朝食後、家族で新聞を読み福祉や人権などについて話し合っています。イギリスのバーミンガムのある学校では、学校に親子で集まり家族で新聞をどのように読んだらいいかを学習しています。アメリカ合衆国のサンフランシスコの小学校ではファミリーフォーカスをもとにして学校で討論しています。韓国のソウルの新聞社では親が新聞の読み方を学び、学校で親子が新聞に親しんでいます。さらに、図書館で親子が新聞を使った作品をつくり展示会をしています。もちろん、家族で新聞を読む姿が見られます。
 ファミリーフォーカスは親子でいろいろな問題を考えたり解決したりする力(これを私は親子力と呼んでいます)を養います。

ファミリーフォーカスのためのヒント
 

 

 日本地図を用意しましょう
 日本国内の訪ねたい都市や町を、家族それぞれが選んで、地図に示してください。

 今日の新聞から、その都市や町の記事、あるいはその都市や町の近くの記事を探してください。

 探した記事を家族で読んでみましょう。

 

 世界地図を用意しましょう

 世界各地の訪ねたい国や都市を、家族それぞれが選んで、地図に示してください。
 今日の新聞から、その国や都市の記事、あるいはその国や都市の近くの記事を探してください。

 探した記事を家族で読んでみましょう。

 家族で「新聞写真アルバム」をつくってみましょう

 家族一人ひとりが、テーマをもちます。例えば、「子ども」「スポーツ選手」「動物」「自然」など。テーマに合った写真を見つけ、切り抜き、スクラップブックなどにはります。どんな写真だったのか、他の家族に分かるように日づけと簡単なメモを写真の近くに書きます。

 その写真とメモを読んだ家族が、その写真とメモについての感想を書いてあげます。

 家族の新聞写真アルバムができます。

 新聞の見出しには、おもしろい見出し、おどろくような見出し、かわいい見出しなどなど、たくさんの種類があります。家族で気に入った見出しを集めてみましょう。

 気に入った見出しを切り抜き、スクラップブックなどにはります。新聞の日づけと、どんなところが気に入ったかかんたんなメモを書いておきましょう。その見出しの記事は、見出しのうらに貼ります。新聞が読めるようになったら、見出しと記事が合っているか、家族で調べてみましょう。

 家族の新聞見出しアルバムができます。

 数字クイズをつくって、お互い問題を出し合いましょう

 新聞の見出しや記事にはたくさんの数字が使われています。その数字をクイズにして家族で問題を出し合いましょう。

 新聞記事から目立つ数字を探します。

 数字を出します。

 数字に関するヒントを出します。

 答える人は、その数字が何なのか、新聞記事から探して答えます。

 正解をいいます。

 地図コレクションをしてみましょう

 新聞の記事には、時々地図がかかれていることがあります。
 ある記事にかかれている地図を家族で探し、切り抜き、スクラップブックに貼りましょう。そして、家族で地図がついている記事を簡単にまとめたコメントを書いておきましょう。

 イラストは新聞記事のオタスケがかりです

 最近の新聞の記事には、時々イラストがかかれていることがあります。イラストにより新聞記事が読みやすくなりものもあります。そんなオタスケがかりのイラストを集めてみましょう。

 ある記事にかかれているイラストを家族で探し、記事とイラストをいっしょに切り抜き、スクラップブックに貼りましょう。そして、家族でイラストがついていることにより記事がどのように分かったか、簡単にまとめたコメントを書いておきましょう。

 

  週間ニュースカレンダーをつくってみましょう

 日曜日から土曜日までの1週間、日づけを入れて、その日のニュースの見出しを家族で選んで書き込んでみましょう。

 いくつかの記事については、家族で読んで、簡単にまとめたコメントを書いておきましょう。

 1カ月続けると、月刊ニュースカレンダーができます。 

 

 週間ニュースカレンダー写真編をつくってみましょう

 1つ前では、日曜日から土曜日までの1週間、日づけを入れて、その日のニュースの見出しを家族で選んで書き込んでみました。

 今回は、ニュースの見出しではなく、写真を家族で選んで貼ります。

 いくつかの写真については、家族で見て、簡単にまとめたコメントを書いておきましょう。

 1カ月続けると、月刊ニュースカレンダー写真編ができます。

 

 家族でタイムマシンに乗ってみましょう

 新聞には最近のできごとや現在進行していることが載っていますね。でも、まるでタイムマシンに乗ったように、すごく昔のことや未来に関する記事もあります。

 家族で、最近分かった昔のことやこれから予定される未来に関する記事を集めて、読んでみましょう。

 昔のできごとではその時代はどのような時代だったのか、未来のことではどんな時代になっているかを家族で調べたり話し合ったりしてみましょう。

 新聞タイムマシン号を発行しましょう。

 家族で「新製品批評カタログ」をつくりましょう

 経済面などで新製品が紹介されていることがあります。それらの新製品の記事を家族で読んで、おもしろいところや問題点を出し合います。

 可能ならば、その新製品をデパートやスーパーなどで試して、その新製品のイラストをつけた批評カタログをつくります。

 

 家族で「天気予報らん」を見てみましょう

 天気予報らんには、いろいろな情報がのっています。おもな都市の3時間ごとの予報、次の日から3日間の予報、降水確率や気温、日本付近の天気図などです。

 あなたが住んでいるところの天気予報とその結果を調べて、天気予報がどのくらい当たるのか、全く当たらなかった場合はどんなようすだったのか、家族で調べてみましょう。

 また、「世界の気温と天気」があれば、これを参考に、春・夏・秋・冬のある日の最高気温と最低気温を世界地図に書き込んでみましょう。日本と異なる世界の気温のようすをつかんでみましょう。

 

 家族で「言葉の探検」をしてみましょう

 新聞記事は、言葉でできています。「ものの名前」「動きを表す言葉」「ようすを表す言葉」「カタカナの言葉」「四字熟語」など、言葉の宝庫です。

 家族でおもしろそうな言葉や関心のある言葉を見つけて、どのような意味か家族で話題にしてみましょう。国語辞典や漢字辞典があると便利です。

 

 家族で「人」をたずねましょう

 新聞には多くの人が登場します。日本人でも外国人でも、その人の発言、行動などについて家族で感じたことを話し合ってみましょう。そのたずねた人がどこに住んでいるのか、日本地図や世界地図の白地図に名前を書き込んでみましょう。

 新聞には「ひと」らんがあるので、そこも活用できます。

 家族で「やってみたいこと」「なんとかしたいこと」を発見しましょう

 新聞には多くの記事があります。スポーツ、料理、レジャーなど、家族で新聞を読んで「やってみたいこと」を発見してみましょう。そして、可能なものは家族で実行してみましょう。

 また、福祉、ボランティア、地域の話題などで、「なんとかしたいこと」を発見しましょう。そして、可能なものは家族で実行してみましょう。

 家族でインターネットの新聞を読んでみましょう

 日本新聞協会のホームページは「Pressnet」です。その中の「メディアリンク」をクリックすると、全国の新聞社、通信社、放送局などのホームページにリンクされています。家族で読んだホームページの中で、一番関心をもったのはどれですか。家族でどんなところに関心をもったか、話し合ってみましょう。

 大きなできごとについて、ホームページを読み比べてみましょう。さらに、それぞれ新聞社のホームページの特徴を探してみましょう。

 

 家族で「新聞のまちがい」を追ってみましょう

 新聞は信頼度が高いものです。しかし、新聞にもまちがいはあります。紙面に「おわび」「訂正」がたまに載っています。その「おわび」「訂正」を読むと、いつの日づけのものにまちがいがあったか書かれています。多くは数日前のものですから、まちがいがあった記事を探して読んでみましょう。そして、どうしてこのようなまちがいが起こったか、家族で考えてみましょう。さらにくわしいことを知りたい場合は、新聞社の読者担当へ問い合わせてみましょう。

 「おわび」「訂正」をきちんと載せることは、新聞への信頼を高めるものだと思っています。
 

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