Private Elementary School
Research Institute
私の私立小学校教員定年後の働き方
岸尾祐二(きしおゆうじ)
私は65歳で定年退職しました。定年後の働き方について60歳を超えたあたりから徐々に考えてきました。いろいろな定年後の働き方に関する文献から学んできましたが、特にコンサルタントの大杉潤氏の『定年後不安 人生100年時代の生き方』角川新書、2018年。から多くの示唆を受けました。私の定年後の働き方を方向づけて下さいました。Facebookでも教えて頂いています。大杉氏は私の定年退職後のメンター(指導者)です。お会いするチャンスがありませんでしたが、大杉さんが2021年3月に『定年ひとり起業 定年起業を始めるならこの1冊!』自由国民社を出版され、その出版記念会が4月に開かれ、私も参加し直接お会いしお話をさせていただきました。その後メールでも意見交換をさせていただくようになり、今後もご指導いただければと考えています。
大杉氏は働く期間を3分割する「トリプル・キャリア」という考え方を提示されています。定年後も現役のプロとして収入を得ることに拘った方が緊張感を持って仕事ができるとし、定年退職時とその後の計2回「働き方」をチェンジして、全部で3つのキャリアを計画的・戦略的に作っていくという方法を「トリプル・キャリア」としています。第1のキャリアを「雇われる」働き方、第2のキャリアは「雇われない」働き方、第3のキャリアは「理想の」働き方(自由に働く働き方)と位置付けます。
現在の私は第2のキャリア「雇われない」働き方になります。第2の働き方を始めるにあたって「専門性」「好きと得意」「社会ニーズへの貢献」の3つを組み合わせて、自分だけが世の中に提供・発信できる価値(コンテンツ)を作り上げていくことの必要性を主張されています。
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「好きなこと」を事業の軸にすること
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何で社会に貢献するのか、事業理念を明確にすること
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自分だけのオリジナルな価値を提供すること
この3点が仕事を始める理念になります。この3点から現在の仕事を設定し
ましたが、私は特に③自分だけのオリジナルな価値を提供することを特に意識しました。私立小学校に39年勤務し実践・研究してきたことは自分だけのオリジナルな価値を提供できる基盤になっています。
ちなみに、第3のキャリア「理想の働き方」は75歳から始める予定です。
大杉潤氏の略歴(『定年後ひとり起業 定年起業を始めるならこの1冊!』より)
1958年東京生まれ。フリーの研修講師、経営コンサルタント、ビジネス書作家。早稲田大学政治経済学部を卒業、日本興業銀行に22年間勤務したのち東京都に転職して新銀行東京の創業メンバーに。人材関連会社、グローバル製造業の人事、経営企画の責任者を経て、2015年に独立起業。年間300冊以上のビジネス書を新入社員時代から39年読み続け累計1万冊以上を読破して、約2500冊の書評をブログに書いて公開している。静岡放送SBSラジオ『「IPPO」に毎月レギュラー出演のほか、NHK『あしたも晴れ!人生レシピ』テレビ朝日『スーパーJチャンネル』に出演。妻が社長の合同会社ノマド&ブランディング・チーフコンサルタント、株式会社HRインスティテュート・アライアンスパートナー、リカレント株式会社・プロフェッショナルパートナー、株式会社カインドウェア顧問。著書に『入社3年目までの仕事の悩みに、ビジネス書10000冊から答えを見つけました』(キノブックス)、『定年後不安 人生100年時代の生き方』(角川新書)、『銀行員転職マニュアル 大失業時代に生き残る銀行員の「3つの武器」を磨け』(きずな出版)がある。
WEBサイト:http//jun-ohsugi.com/
大杉潤『定年後不安 人生100年時代の生き方』角川新書、2018年。
目次
はじめに ~人生100年時代で深刻化する「定年後の3大不安」~
第1章 人生100年時代の「トリプル・キャリア」とは?
第2章 100年人生の「時間術」
~人生を俯瞰して「人生設計図」を作る
第3章 100年人生の「コミュニケーション術」
第4章 100年人生の「情報リテラシー」
第5章 100年人生の「健康法」
おわりに ~不安なき「生涯現役」という生き方~
参考文献
大杉潤『定年後ひとり起業 定年起業を始めるならこの1冊』自由国民社、2021年。
目次
はじめに 老後マネープランは「WPP」と「トリプルキャリア」
序章 70歳まで働く時代がやってきた!
第1章 「定年ひとり起業」とは?
第2章 「定年再雇用のワナ」
第3章 「定年ひとり起業」のマネープラン
~老後資金不安がなくなる「年金戦略」とライフスタイル
第4章 全公開!大杉潤「定年ひとり起業」への道
第5章 「定年ひとり起業」ケーススタディ
~3人の起業ストーリーと成功の秘訣~
第6章 「定年ひとり起業」という選択
第7章 アフター・コロナは「幸福学」で働く
~なぜ長く働き続けると幸せになるのか?
おわりに
参考文献一覧
定年後どんな仕事をしているのか
○教育コンサルタント
教育に関するコンサルタントですが、特に私立小学校、NIE(Newspaper in Education)、社会科教育、親子コミュニケーションに関するコンサルタント業務を行います。
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私立小学校を受験・編入学する親子のサポート、私立小学校で学ぶ親子のサポート、私立小学校で勤務する教師のサポート。
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NIEを試みる私立小学校、家族、新聞界のサポート。
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社会科教育を進める私立小学校、社会科が苦手・社会科の学力を伸ばしたい親子のサポート。自由研究、国際理解教育、環境教育、メディアリテラシー、五感教育、主権者教育、SDGsなどを視野に入れます。
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家族のコミュニケーションサポート
基本的には私立小学校を希望する幼児から私立小学校在籍の3年生までを対象とします。幼児から小学校低学年までの親子でのコミュニケーションの充実がその後の子どもの成長にとって特に重要と捉えるからです。
略歴
1954年神奈川県生まれ。立教大学大学院教育学専攻博士課程前期課程修了。
聖心女子学院初等科教諭(1981年4月~2020年3月 39年勤務)を経て、現在
学びの未来研究所共同代表(2020年~)
教育コンサルタント(2020年~)
小学校教諭免許、中学校・高等学校社会科教諭免許所持。
2男1女を育てる。2男1女の孫がいる。
ライフワーク
私立小学校教育
NIE(Newspaper in Education)
社会科教育(自由研究、国際理解教育、環境教育、メディアリテラシー、五感教育、主権者教育、SDGsなど)