教育思想

古いタイプの学校は文化を目標とし、新しい学校は経験を目標としている。ドルトン実験室プランはこれらの二つの目標を調和的に達成させようとする方法である。

断片的な知識がいかに多く集められても、それは教養とは関係がない。いわゆる物識りというものは、この地上における最も退屈な無用な長物である。

ほんとうによい教師といわれるのは、生徒が自分で見いだしえないようなことだけを教える人である。

自由行動の出来ることに対しては、どんな罰でもって嚇かしても、生徒は止めようとしない。悪いことに引力があるのでなく、その行為にあらわれた自由に引力があるのである。彼が自主的にそれをする時に感ずる自由の感じがうれしいのである。それならこれと同じ自由の感覚を勉強や学習に結びつけられないものだろうか。

人間の精神は決して受動的なものではない。それは不断の活動であり、微妙にして、受容力に富み、刺戟に対して感応性をもつ。