教材研究の部会というのに出席してみたら、参加者がとうとうと論じ合うなかで、「こういう子にはこんな教材が」とか「こんな子にはこの教育内容はむりだ」とかいう、子どもをいれた話しあいがついに一度も出てこなかったのにびっくりしたことがある。この人たちはいったいなにをしている人たちなのだろうか。もしここにいるのがみんな教師だというなら、化け物の集まりではないかと私は思ったのであった。教材研究というのはひとりひとりの子どもにやるのが教育の正道だと思う。