学級の出来栄えは教師の能力の尺度になる。(中略)先生が退屈の呼吸を吹きかけた日には生徒は窒息してしまう。教える能力というのは面白く教える事である。どんな抽象的な教材でも、それが生徒の心の琴線に共鳴を起させるようにし、好奇心をいつも活かしておかねばならない。(寺田寅彦「アインシュタインの教育観」)