自由教育は深く批判哲学に泉づみ、遠く理想主義の流を汲み、個人的に淵しては人格価値の実現となり、社会的に湛へては文化国家の思潮となり、方法的には自学と自治の帆を掲げて、自覚と呼び自律と名づくる自由によって、常に達しつつしかも永久に達せられざる自由の港へと教育を舟漕ぐものである。