主権者意識をさらにUPするために

 

選挙に立候補するには多額のお金を提出する必要がある、あなたはどう考えますか?

10月31日に投開票された第49回衆議院議員選挙には1051人が立候補しました。
 政党別の候補者数は以下のようです。

 

政党     合計    小選挙区    比例区(定数176)
            (定数289)  〔単独〕 〔重複〕
自民党    336    277     59   251
立憲民主党  240    214     26   213
公明党     53      9     44     0
日本共産党  130    105     25    15  
日本維新の会  96     94      2    94
国民民主党   27     21      6    21
れいわ新選組  21     12      9    12
社会民主党   15      9      6     9
NHK党    30     27      3     8
諸派      23      9     14     0
無所属     80     80      ―        ―
(無所属は比例代表に候補者を立てることはできません)

 

立候補するには供託金を納めなくてはいけません。売名候補を防ぐためです。供託金の額は小選挙区で一人300万円、比例代表で名簿登載者一人600万円、重複候補者は一人300万円です。
この供託金は選挙で一定の得票を得られない場合は没収されます。供託金がない国もある中で、日本の供託金はずば抜けて多額のようです。
この供託金は必要なのでしょうか。仕組みや外国の例も調べながら考えてみましょう。
次のホームページが参考になります。

   政くらべ


1票の格差、あなたはどう考えますか?

 小選挙区では一人しか当選できません。選挙区によって人口が多いところと少ないところでは一票の格差が出てきてしまうのです。ある選挙区では1000票で当選できても、ある選挙区では2000票でも当選できないことが起きます。
 今回の衆議院議員選挙でも、司法で「違憲」「違憲状態」の目安とされる格差が2倍を超えた小選挙区は31選挙区とされます。

このような一票の格差については本サイトの「さらに考え行動しよう」でも説明しているので参考にしてください。
次のようなホームページもあります。
  意外と簡単!「1票の格差」ってどんな意味?

 2021年10月18日現在で、有権者が最も少ないのは鳥取1区の23万1313人で、最も多いのは東京13区の48万2445人でした。
 その格差は、482445÷231313=2.0856…となり、約2.086倍となります。2倍を超えた選挙区は以下の31です。2倍を超えると「違憲」「違憲状態」とされます。


北海道3区、北海道5区、埼玉1区、埼玉2区、埼玉3区、千葉4区、東京1区、東京2区、東京3区、東京4区、東京5区、東京6区、東京7区、東京8区、東京9区、東京10区、東京11区、東京12区、東京13区、東京14区、東京16区、東京17区、東京22区、東京24区、神奈川5区、神奈川10区、神奈川13区、神奈川14区、神奈川15区、神奈川16区、兵庫6区

 

 この格差を是正するために、2020年の国勢調査に基づき人口比で定数を増減させ、小選挙区で「10増10減」の区割りを行う予定です。比例区でも是正されます。
 次のホームページが参考になります。
  時事通信「衆院小選挙区『10増10減』 東京5増、10県で減―アダムズ方式初適用」
 アダムズ方式については次のホームページが参考になります。
  毎日新聞 「図解で納得」

選挙公約は実行されるのでしょうか、考えてみませんか?
 選挙の時には、各政党や候補者が今後このようなことを実行していきたいと発表していきます。学級委員や児童会・生徒会の選挙でも同じですよね。その選挙公約が実行されていくのか見ていきましょう。現在の政権は自民党と公明党の連立政権です。ですから、野党の政党の公約より自民党と公明党の公約の方が実行しやすいです。
 公明党が選挙公約に挙げていた「どの家庭にも一律に18歳以下の子どもに10万円を配布する」という公約は果たして実行されるのでしょうか。
 次のような課題があります。


〇親の所得制限をかけずに一律で配布することがいいのか、これではバラマキである。
〇経済的に困った家庭の子どもに配布すべきで、親の所得制限をかけるべきである。
〇所得制限をかけると、配布される家庭と配布されない家庭で所得状況が分かってしまう。
〇子どもがいない家庭では配布されないので不公平感がでてくる。
〇特にコロナ禍なので19歳以上の人で生活に困っている人にも配布を考えるべき。

 

 その他多様な考えがあります。あなたはどのように考えますか?
次のホームページが参考になります。
  Livedoor News

 

 国会議員にはどのような学歴の人がなるのか、女性の議員はどのくらの割合かを理解し、それでいいのか考えてみましょう?

 10月31日衆議院議員選挙により、465人の衆議院議員が選出されました。11月2日の『朝日新聞』朝刊には、小選挙区立候補者すべての投票数、比例代表ブロックごとの
 政党の投票数、当選者の顔写真と経歴が掲載されています。
 その中で経歴の中の学歴に注目し、どのような学歴の人が衆議院議員になっているのか、女性の割合はどのくらいか調べてみました。あなたはそのことをどう考えるでしょうか?
 

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〇大学(短期大学を含む)卒業・大学院修了した人は445人、議員数は465ですから、割合は、445÷465=0.956… 約96%
 100人の内96人が大学卒業・大学院修了したことになります。 

 

〇どのような大学卒業・大学院修了した人が多いのでしょうか。
 東京大学卒業・大学院修了   97人 97÷465=0.208… 約21%
 早稲田大学卒業・大学院修了  59人 59÷465=0.126… 約13%
 慶応義塾大学卒業・大学院修了 41人 41÷465=0.088… 約 9%
 東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学の卒業・大学院の修了者だけで衆議院議員の約43%を占めることになります。

 

〇外国の大学卒業・大学院修了した人はどれくらいいるのでしょうか。
 31人と思われます。割合は 31÷465=0.066… 約7%〇女性の議員の割合はどのくらいあるのでしょうか。
 今回当選した女性は45人です。割合は 45÷465=0.096… 約10%
 少数第1位までで表すと45÷465=0.967… 約9.7%で1割にも満たないことになります。

 

 世界の国々の女性の国会議員の割合はどうなっているのでしょうか。

 次のホームページが参考になります(日本のデータには参議院議員も合わせての数値と思われます)。
  世界の女性議員比率ランキングチャート

これからの政治を追いかけましょう

 今回の衆議院議員選挙は今後の政治を大きく変えることになるかもしれません。
 いくつかのポイントをあげておきます。

〇自民党は議席を減らしました(261議席)が、単独で過半数は維持し、公明党との連立政権を引き続き行っていきます。しかし、甘利氏が幹事長を辞任し茂木敏充(もてぎとしみつ)氏に交代しました。ベテランの議員も落選しています。3Aと言われている安部氏や麻生氏、甘利氏の影響力はどうなるのか、総裁選で連携した河野氏、小泉氏、石破氏の影響力はどうなるのか、自民党はどのような政策を実行していくのか追いかけてみましょう。

 

〇立憲民主党は議席を減らしました(96議席)。党首の枝野幸男(えだのゆきお)氏は辞任の意向で、立憲民主党の党首選挙が行われます。どのような人が立候補し党首になるのか、そして衆議院議員選挙で、日本共産党、令和新選組、社民党との野党共闘を引き続き進めるのか、独自の路線を進めるのかその政策を追いかけてみましょう。

 

〇日本維新の会は41議席に、国民民主党は11議席にそれぞれ議席を増やしました。11月8日ぐらいには、2つの政党が日本国憲法の改正で一致して進めていくという情報も出てきました。日本国憲法を改正したい意向の自民党とどのように関わっていくのか追いかけてみましょう。

 

〇11月上旬にはコロナの感染者の数は低く抑えられていますが、冬になると第6波が起きる可能性が指摘されています。政治にとってコロナ対策は最も緊急な課題です。収入が減ってしまった人への対策、経済への対策、ワクチンや病床の確保などの対策など政府のコロナ対策が適切なものなのか追いかけてみましょう。

 

〇2022年の7月には参議院議員選挙が予定されています。各政党はどのような政策をかかげ、どのような人を立候補して選挙に向かっていくのでしょうか、追いかけてみましょう。

 

 

 いつも政治や社会に目を向ける習慣を身につけましょう。