Private Elementary School
Research Institute
私立小学校 私の実践・研究史
私は1981年4月に教員になり2020年3月に定年退職しました。39年間の教員生活でした。その内、26年間担任をして国語・算数・社会・生活・総合的な学習などを担当しました。また、13年間社会科専科を担当しました。
教師1年目の1982年2月に日本私立小学校連合会の一組織である東京私立初等学校協会の社会科部会の研修で質問をすることにより、先輩の先生方から声をかけていただき、その後39年間実践・研究の基盤を私立小学校に置く
ことになりました。声をかけていただいた先輩の先生はその後ある私立小学校の校長先生になり、日本私立小学校連合会の会長に就任されました。また、ある私立小学校の教頭先生から声をかけていただき社会科の研究グループで一緒に学ばせて頂くとともに、後に社会科の教科書執筆のメンバーに入れていただきました。
そのころの私立小学校の先生方は実にユニークな実践をされていました。私立小学校の教師の授業は学習指導要領に捉われることなく、創造的で子どもたちが生き生きとしているというのが私の実践・研究の目標になりました。
もちろん、私立小学校の研究グループだけでなく、次のような研究グループ、団体、出版社、新聞社などで学び実践・研究を行ってきました。
青山学院大学古銭良一郎社会科研究グループ
日本ユニセフ協会
ユネスコ・アジア文化センター
社会科教育研究センター
開発教育協議会
教育技術法則化運動
日本教育技術学会
日本社会科教育学会
日本国際理解教育学会
日本環境教育学会
清里環境教育フォーラム
メルプロジェクト(後にはメルプラッツ)
日本新聞協会
新聞社(朝日新聞、読売新聞、毎日新聞 他)
日本文教出版
東洋館出版
日本NIE研究会
日本NIE学会
私立小学校社会科研究会(有志)
1999年度1年間のサバティカル(自由な研究期間としての位置づけ)には、国立の附属小学校を中心に全国各地の小学校の授業を参観するとともに、上智大学の加藤幸次先生に総合的な学習に関する研究を一緒にさせていただきました。また、2002年度には、半年金曜日の午後東京大学大学院の水越伸先生のゼミでメディアリテラシーの研究をさせて頂きました。
幸いなことに多くの方々に助けていただき、多様な深い実践・研究に取り組むことができました。39年の実践・研究歴を4つの時期に分け、ご紹介させていただきます。私立の学校は自由な雰囲気に満ち溢れているのです。
今回本原稿を整理してみて、実践・研究を寛大に認めていただいた聖心女子学院と研究グループに携わっていた多くの方々に改めてお礼を申し上げます。