今日の算数・数学教育の大部分は、上のたとえの前者に相当するようなことばかりであろう。子どもに一本の道を指定して、その上をわきめをふらずに歩く練習ばかりさせて、自由にぶらぶら歩きをすることを許していないように思われる。その報いは、おそらく将来子どもが全く新しい問題に当面したとき現れるだろう。※前者:見知らぬ町へきて、宿から目的地へ所用でいくための特定の道を覚える活動